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コルカのオアシス (アレキパ ペルー)
大きな石がごろごろしている坂道をひたすら登る。息が上がり、足がふらついてなかなかうまく進めない。
歩くことに集中しようと思うが、足元のラバの糞や石ころ、遥かかなたにそびえたまま、一向に近くなろうとしない頂上、そんなものたちが気になって相変わらずよろよろと歩いている。下を見るとずいぶんと小さくなった“オアシス”が見える。

DSCF8865.jpg


世界で2番目に深い渓谷。その谷底にある小さな土地に作られた“オアシス”。川を挟んでそびえ立つ赤土の絶壁と、こちら側の岩に覆われた山肌。空は楕円形に切り取られ、ざわめくように川の音が聞こえる。芝生が植えられた敷地のまわりは、赤や黄色のカンナの花でぐるっと囲まれ、そのむこう側には、不似合いなやしの木が並んでいる。別の一角にはウチワサボテンの林があり、その対角線上にパワーストーンと呼びたくなるような巨大な岩がそのまま残されている。そしてその岩はとてもうまいバランスで、水を吹き出すプールの一部として使われている。

谷底は南国
DSCN1688.jpg


それらの美しくも不自然なパーツたちが、谷底のオアシスを、より非現実的な場所に見せる。ジェフ(主人)は2時間くらいで退屈してしまったようだが、私はこういう“うそっぽい楽園”的な場所がとても好きだ。川まで降りて石ころを積んだり、よく手入れされた花を観察してまわったり、パワーストーンに登って瞑想したり、それでもぜんぜん夕方は近づいてこない。時間が、やたらと引き延ばされてしまったようにしか過ぎない一日。まさに天国的退屈。

椰子と言えば海 崖との組み合わせは斬新だ
DSCN1684.jpg


カバナコンデの町から、2時間ほど谷を下る。標高差1000メートル。途中からひざが、がくがくになる。そしてこの場所の宿命。下りたら必ず登らなければならない。登りはは3~4時間。1時間半ほど登ると、ラバの糞をよける気力はなくなる。そしてもう一度、歩くことに集中しようと思うが、疲れたーとか、やだーとかそんな思いばかりが頭をよぎる。
“ウンコ踏んで、石ころに滑って、それでもたどり着くためには進まなければ・・・・逆転、ウンコ踏んで石ころに滑って、足元の道しか見えないけれど、確実に頂上は近づいている、ポジティブ。・・・ああ!!人生ってきっとこういうものだ・・・毎日はウンコ踏んで石ころに滑って的に過ぎていく、どこに向かっているのかもわからない。けれど必ず何かにたどり着ける!!”ポジティブ。山並みがきれい!急に思考がアホみたいなポジティブになる。こういうのって、いやでいやでたまらない、この坂道を乗り越えるための反作用なのかな・・・・・やっぱり歩くことにぜんぜん集中できない。

本来、歩くのはそんなに嫌いじゃないはず、6時間のハイキングとか、結構楽しんでできるけれど・・・。ここは特別。どこまでも続く急激な上り坂。

歩幅を極端に小さくして、早いピッチで足を上げて歩く・・・ちょっと楽かも。そういえば、キロトア湖周辺の女性は、ヒールをガツっと山に食い込ませて歩くって言ってたなぁ・・・・ガツっガツっ。ちょっと楽かも。数々の気休めを試し、ちょうど半分を過ぎたあたりで、ホントに助かった~、ラバ様の登場!!

あるツアーグループの、バックパックやらテントやらを運び上げるラバたちがやってきて、ここまでは馬方が乗っていた最後尾の一頭に、たった20ソル!!(7.5ドル)で乗せてくれるという。即決。今日までの旅で、一番価値のある20ソルだと思った。

がっけっぷちをいくラバ 上り坂に自信のない人は予約しておくといいかも
DSC_0662.jpg

ふらふらになってきている他のツーリストを横目に、ラバはひたすら登る。本当に感心する。少し止まって、じっくり道の様子に集中し、そして一気に5~10歩ほど(前足だけ数えて)坂を上がる。また止まって息を整え、自分の決めた道筋をいっきに登る。文句ひとつ言わずにその動作を繰り返す。踏み外したり滑ったり絶対しない。切ないまでの集中力だ。それでも崖のぎりぎりを歩かれたりすると、さすがに少しひるむが、私に本気で風景を楽しむ余裕を与えてくれ、確実に頂上まで連れて行ってくれた。その時間ほぼ3、40分。ラバさん本当にありがとう。たとえ“お尻の皮がすりむけて、帰りのバスでうまく座れなかった”という事実があってもやはり感謝しないわけにはいかない・・・・・。

さて、これを読んで行ってみたいと思う人がどのくらいるか微妙だが、コルカ渓谷にコンドルを見に行ったら、谷底のオアシスまで足を伸ばしてみるのをお勧めする。
谷底には5件ほどオアシスと名乗るホテルがあるが、看板や矢印が現れたら、水色の矢印に従って、左手(上から見て)一番下のオアシス・サンガレにあるオアシス・パライソ(OASIS PARAISO)に泊まろう。1泊一人10ソル。
食事は朝8ソル、昼、夜ともに10ソル。節約したい人はパンやチーズなどを持参してサンドイッチなどを食べても良い。金額は確認していないが、たのめばキッチンも使わせてもらえる。
疲れても途中のホテルに吸い込まれないように。アレキパから2泊3日でコンドルを見て、オアシスまで下りるトレッキングツアーもあるが、中には、はずれ(違うホテルだったり、オアシスに暗くなってから着いて翌朝暗いうちに出発する)もあるので、もしツアーで行くならよく確認してから参加してほしい。
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[2011/06/24 06:13] | ペルー | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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