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ビルカバンバ
ビルカバンバという町に来た。標高1600メートル。山の緑色がとてもまぶしい。バスを降りてすぐ、アンデスでは毎日着ていたセーターを一枚脱いだ。日曜日の夕方、すれ違う家族連れも、若者もみんな笑顔である。ここは長生きの町だと聞いてやってきた。

DSCF8154.jpg

ロハという最寄の大きな町から1時間半、ビルカバンバへの直通バスがある。バス会社の窓口には美しい緑を背景に、カーボーイハットをかぶったお爺さんがメインで写っている。町の公園にもお爺さんの看板があり、とても誇らしげな表情を私たちに向けている。さらに、初日泊まったホテルの共有スペースには、2003年のカーニバル(!?)のポスターが今でも貼られていて、そこにも凛々しいお爺さんが大々的に起用されている。カーニバルで欠かせないのは、キラキラで羽がいっぱいで、小さいビキニをつけた若い豊満な女性のはずじゃなかったのか!?この町はとことん本気で“長生きのお爺さん”を“うり”にしようとしているようだ。お爺さんハッスル!

老人に関する研究の中心地 ビルカバンバ
DSCF8167.jpg

さて、到着してすぐ、町から2キロほど離れた別のホテルを見るために坂道を上っていると、ビー玉で遊ぶ子供たちや、座って話し込んでいる若者に混じって一人の老人が座っているのが見えた。ただの普通のおじいさんなのだが、すっかりこの町の作戦にはまってしまった私は、つい“おお、老人だ!”と妙に興奮してしまった。そして、そんな気持ちを隠すように、いつもより控えめに「こんにちは・・・・」と言うと、私の言葉が終わるか終わらないかのうちに「オー元気かー?どうだ調子は?いいか。いいか。どっから来たかー。そうかー。よしよし!」と一人完結気味に、とてもにこやかに声をかけてくる。そして声が、ものすごく大きい。
“あー、なぁーんか、みょ―に、ポジティブだー。”
確かに町の人もみんなニコニコしていたし、この明るさが長生きの秘訣かー?などと思い、私はあいまいに微笑みかえした。とにかく物売りや、タクシーの客引き以外には、今までに見たことのない愛想のよさなのである。

予想以上のおじいさんの反応に奇妙な後味が残ったが、よくよく考えてみると私も私である。この町に来てすぐ、今までに感じたこともない気持ちで老人を見ている。そしてチャンスがあったらいい老人の写真を撮ろうとも思っている。まるで、“ガラパゴス、赤道直下に住むペンギン”に対するのと同じような気持ちで、長寿の町ビルカバンバに住む本物の老人を激写したい!!と思っているのである。なんだか変だ。
そんな事を考えていたら急に沖縄のことを思い出した。そうだ!沖縄も長寿の島だ。でもなんで?沖縄では“おばあさんの写真を取りたい!!”と思ったことはない。沖縄へ行ったら、さんご礁の海で思いっきり遊んで、おいしいソウキそばをさがす。琉球時代を想い起こさせる古い瓦屋根の建物の写真を撮り、空に浮かぶハイビスカスを眺める。そんなイメージで満たされていく沖縄。ポスターはいつでも白い砂浜と青い海であって、長生きのおばあさんではない。海辺にたたずむおばあさんのポスターもなければ、長寿を強調する宣伝文句もない。(あってもいいかもしれないけどねぇ。)
沖縄の長寿は、沖縄に関する“小さなひとつの事実”として、とても冷静に存在している。

情報に完全に支配される私の視点。少しばかりビルカバンバについてのガイドブックを読み(長寿の町と紹介されている)、ジェフ(主人)に耳元で「おじーさん!おじーさん!!」とささやかれ、そして何枚かの老人のポスターを見た。そういった老人を特別視するほんの少しの情報の積み重ね、たったそれだけで私のこの村のおじいさんに対する意識はすっかり変わってしまった。たぶん私だけじゃなく、この町に来た多くの観光客が同じようなことを感じたはずだ。宣伝効果ってやっぱり怖い、と改めて思い知らされる。
・・・・その反面ほかには何もないのかこの町は!と少し突っ込みたくもなるのだが・・・。

さて、画して特別の付加価値を持ったこの町の老人たち。気がつくと毎日同じ老人が何人か公園をうろうろして、時々観光客と話したりしている。ポスターの老人に似ているような似ていないような・・・・。彼らは自ら自分の価値をアピールし、人々から注目されることで自分の付加価値をさらに確認しているように私には見えた。そして毎日そんな行動を繰り返している。(本当はただの日向ぼっこと暇つぶしなのかもしれないのだが・・・・)
坂道で見かけたとても愛想のいいお爺さん、彼も含め、この町では老人のアイドル化が進んでいるのかも知れない。

現実の話としても、ここは欧米の老人たちの憧れの地と化し、着々とリタイヤした方々が土地や家を買っている。

老人印ミネラルウォーターのタンク vilcabamba+ agua(水)=vilcagua
DSCF8169.jpg

余談

ビルカバンバはとにかく穏やかで美しい町である。のんびりするにはいいところだ。ということでお勧めホテル2件。

初日は町にあるLe Rendez-Vouというゲストハウスに泊まった。共同シャワー・トイレでダブルだと1人9ドル朝食付き。かなり“完璧”に近いホテルである。共同シャワーといっても部屋2つに対してバスルーム1つがそれぞれ区切られていて、もしキッチンさえあれば、ちょっとしたアパートのような感じだ。入り口には大きなテーブルとハンモックがあってそこでゆっくりすることができる。左手前方に、美しい山が見え敷地内の緑もよく手入れされ、花が咲き乱れている。部屋やバスルームそれぞれの空間も広く雰囲気もいい。シャーワーもトイレもモダンでとてもきれいだ。
だが、なぜかちょっとだけ“けち”な感じ。WIFIは別料金2ドル、朝食のパンは美味しいが少ない、バターもほんのちょっとだけ、フルーツはくたびれている。スクランブルエッグはミニ皿に半分ぐらい。水は500ミリ10セント(コーヒーやお茶、水はサービスというところが結構ある)(WIFIで今までお金をとられたところはだだの1っ箇所もない。)とてもいい雰囲気なだけにこういう小さなケチさがすごく残念。
Le Rendez-Vouホームページはこちらから

2件目は町から2キロほど離れたHosteria Izhcayluma 。山の一角に広大な敷地を持ったリゾートなのだが、バックパッカー用(?)にドミトリーも10ドル朝食付き(ビュッフェ形式、手作りパンやクレープが美味しい)で用意されている。ドミトリーといっても部屋も広くベットも空いていればダブルが一人で使える。よくある2段ベットではなく、ロフト形式で2階に分かれていて、とてもゆったりしている。プール、ビリヤードテーブルなどもあり、長旅で疲れた時に手ごろな値段でゆっくりするのにはもってこいの場所。レストランの食事は6ドル前後と少し高めだがどれも美味しい。それでもやっぱり節約したい人は町までハイキングがてら買出しに行ってもいい。外国人だけではなくエクアドル人にも人気の宿だ。
Hosteria Izhcaylumaホームページはこちらから

通路の作りはなんとなくバリ風
DSCF8162.jpg

プールは眺めもよいがとにかく花が多い!!
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丘の上の小さなテーブルから見たレストラン部分
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[2011/05/11 03:36] | エクアドル | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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