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ウユニの悲劇 3 (チリ、ボリビア)
ウユニツアーで絶対に申し込んではいけない会社、アタカマミスティカ。ウユニの悲劇1ウユニの悲劇2、を先に読んでください。

事故後の交渉
ジェフと私の要求は単純。“この日台無しになったツアーの料金を返してもらいたい”ということ。3日間135ドルのツアーなので1日分の45ドルを一人ずつ。とてもフェアな申し出だと思う。
怪我をしたほうのカップルは、ツアーの全額返金と、これからかかるであろう医療費を要求した。これもとても正当な申し出だ。考えてもみてほしい、はるばる南米まで高い飛行機代を払ってやってきて、さらに135ドルずつ支払い、ウユニのツアーに参加する。ツアーが終わってみると、彼氏はベッドの上で動けなくなる大怪我をおい(口の中を縫ったため食事もできない)、彼女はひたすら悲しみにくれる。
彼らはそんなツアーを買ったわけではない。さらに悪いことには、予約していたペルー・クスコのホテルもマチュピチュ行きの電車のチケットも、全てパーになる可能性があるのである。

ところがアタカマミスティカのコメントといえば、「会社に責任はなく、全てはドライバーの責任。そしてドライバーにはそんな支払い能力はない。かわいそうだとは思わないか?彼は仕事をなくすんだぞ。」というもの。そして私たちには15ドルずつ、怪我をしたほうのカップルには一人分の旅行代135ドルを返すという。絶対に二人分の全額は返せないが、マチュピチュ行きの電車のチケット代は払ってもいいという。彼らはわかっていたのだろうか?マチュピチュ行きの電車のチケットのほうがツアー代全額返金よりさらに高いことを。
しかし、この時点でせっかく予約していた電車のチケットを、キャンセルするのは少し躊躇された。ハイシーズン、そしてクスコで大きな祭りが始まる週のチケット。いまさら日にちを変更して取り直すのはとても難しい。まだ、8日間ある。もしかしたら元気になれるかもしれない。一縷の望みがあった。

そのため、私たちは要求を変更することなく交渉を続ける。しかし、アタカマミスティカの言い訳は続く。「ジープの屋根に乗るのは禁止されているから乗った君達が悪い」とか、「君達は大人でしょ?子供じゃないんだから、落ちないようにしっかり気をつけないと」とか、「僕らは悪人じゃないからこうして話も聞くけど、そのまましらばっくれる会社だってたくさんある」とか、信じられない言葉が次々に出てくる。さらには、「事故が起きたのはドライバーのせいではなく、急ブレーキを踏んでしまったツーリストのせいだ」とまで言う。ふざけて運転席を空席にしたドライバー。助手席に居た彼が手を出さないわけにはいかない。急ブレーキを踏んでしまったツーリスト、彼もまた無責任な会社の被害者の一人なのに!!!

もちろんここはボリビアだが、世界中からの旅行者を相手に、この物価の安いボリビアで(庶民のランチは1.5~2ドル、ホテルは一人5~10ドル平均)一人135ドルのツアーを売る会社のコメントとは思えない。私たち旅行者は安全とサービスに高いお金を払っているのだ。
もちろんチリのオフィスにも連絡してみたが、彼らもシラっとした態度。3日間の交渉後、最終的に会社が出した結論は、一人20ドルずつの返金。考えられない!!
事故の夜のドクターの往診、頭部打撲のため、発熱と血圧が猛烈に上がる。そのための注射をし、翌朝は看護婦が傷の消毒にホテルを訪れた。それら全ての費用をドライバー一人に払わせ、3日目の朝はドライバーが迎えに来て、怪我をした彼をクリニックに連れて行った。
全ての責任をドライバーに押し付ける会社。私たちの社会では考えられない。最終的に交渉は決裂。その夜怪我をしたカップルは、すでにラパスへ行くことを決めていた。一刻も早く、CTスキャンをするためだ。医者からは、「しばらくは旅行は無理だ」といわれたが、大きな病院への移動ということで許可がおりた。
彼らが出発する1時間前、アタカマミスティカの上司が、のこのこホテルを訪ねてきて、「本当に私たちも心配しました。でも元気になってよかった。気をつけて旅を続けてください。返金は一人20ドルずつです。」平気な顔でこんなことを言う!本当に悔しい思いをしたのは、怪我をした彼とそのガールフレンドだろう。怒りに震える思いを押し殺し、静かに「解ったもう帰ってくれ。」そう言うのが精一杯だった。「本当に悔しい」といって涙をこぼす彼女。私も許せないと思った。

ツーリストをなめるな!!強硬手段に出る
少し前からツーリストポリスに届出を出すことを考えていた。しかしここはボリビア、警察は、賄賂やコネが横行した世界と想像してしまい、なかなかその一歩を踏み出せない。
そのため、“安全なツアー会社を探すふり”をして、ツーリストポリスで事故について探りを入れてみる。すると「けが人が出るような事故を起こした会社は、必ず営業できなくなるので、今ここにある会社は全部安全だ」と言う。そこで、「一年前に事故を起こしたという記事をインターネットで見たが、その会社が今でも営業しているようだ」と言ってみる(ツアーの後で知ったことだが、実際アタカマミスティカは2010年にも標高5000メートル付近で横転事故を起こしている。その時もけが人が出て、ロンリープラネットに書き込みがある)。すると「オーナーを変えて、会社名は変えずに営業しているのかもしれない」という答えが返ってきた。
少し明るい気持ちになった。警察に届ければ、会社の営業ライセンスを奪えるかもしれない。オーナーを変え再度営業するにしても、しばらくは時間がかかるはず!!

翌日、もう一度だけチリのオフィスに連絡を入れてみる。普通に会社が責任を認め、きちんと謝罪し、誠意のある金額を返金してさえくれれば、ドライバーにこれ以上の災難が降りかかるような真似はしたくない。ドライバーは、このツアーでは、どうしようもないアホだったが、まだ若く、これだけ痛い目にあえば、今後はいいドライバーになれるかもしれない・・・。しかし、結果は同じことだった。
彼らは、旅行者を“何もできない子供のようなもの”くらいに思っているのかもしれない。何が起こっても時間もなく、たいていの旅行者が泣き寝入りでその地を去っていく。問題を起こした旅行会社は、のらりくらりと言い訳を続け、旅行者が去っていくのを待てばいいだけなのである。
本当に頭にくる!!!私たちをなめたらいけない。言葉もある程度わかり、時間もわんさかある。87日残ってるビザを全部使ってもいい。“会社に何らかの責任を負わせるまではウユニを去らない”と心に誓った。

早速証拠として使えそうな写真を5枚現像して、ツーリストポリスへと向かう。
事故のことを話すと、その女性ポリスは、「あ~~ぁ」と適当に相槌を打ち、「観光客がジープから落ちたその話しなら、もうドライバーから届出があって聞いている。」と軽く流されそうになる。そこで、すかさず持ってきた写真を見せ、たたみかけるように、状況を説明する。写真を見た女性ポリスの対応が急に変わる。彼女がドライバーから聞いていたのは、“観光客は落ちたが、別にけがもなく大きな問題はなかった”という話だったらしい。
大嘘つきアタカマミスティカ!!

そして事態を収拾するために、ヘルナンと名乗る男性がやってきた。(彼の地位が何なのか今でもよく理解できていないのだが・・・)第一声、とても迷惑そうに「何なんだ。」の一言。・・・・まずいなぁと思いつつ。
まず、事故があったということだけ話す。そして私たちがここに来たことで、これ以上ドライバーに責任がかかるようなことはしたくない。私たちがここにきたのは、責任を取らない会社のためだ。と説明してから、これまでに起こったことの詳細を話す。下手なスペイン語で文句を言う私の話もちゃんと聞いてくれ、最初の印象とはずいぶん変わってくるヘルナンさん。アタカマ的思考の、私たちに責任を擦り付けるようなくだらない質問はひとつもしてこない。

話が終わるとアタカマミスティカの責任者も呼ばれた。彼らは、こびた表情を浮かべ、「彼ら4人を除いて、うちの会社のツアーには、みんな満足しているんですよ~。」と、とんちんかんなことを言い、ヘルナンさんにたしなめられる。「なぜ事故のことをきちんと届けなかったのか?そりゃぁ事故にあわなかった旅行者は満足できるだろう。けれど、今は、ツアーのサービスの話をしているのではなく、事故の話をしているのだ。」と。
するとアタカマ「よくツーリストに“お願いお願い!!、屋根に乗せてくれ”とたのまれ、だから今回も屋根に乗せたんですよ。」と、またしても平気で大嘘をつく。
アタカマのくだらない言い訳や、嘘のせいで、いやになるようなやり取りを30分ほど続けた後、ヘルナンさんがアタカマミスティカに向かって言う。「会社の責任で、彼らに1日分の旅行の費用40ドルずつを返しなさい。」そして私たちには、「君達はお金を受け取ったら、領収書を警察に提出するように。」
ふー。へルナンさんかっこいい!!それでもぐだぐだと言い訳を続けるアタカマミスティカ。
そして、ラパスへ行ってしまった、怪我をしたカップルにもきちんと返金するよう言い渡し、カップルの要求はラパスのツーリストポリスを通じて送ってもらうということになった。
ジェフは、翌朝9時のバスでポトシに行くことをすでに決めていた。そのためアタカマミスティカとは、その前の午前8時に事務所で会い、返金してもらう約束をした。
入り口を出ると、アタカマミスティカはヘルナンさんにライセンスについてたのんでいた。「あなたの立場はわかりますが、そこを何とか。・・・・・・。」ヘルナンさん軽く「ノー。」
アタマカミスティカの“営業ライセンス”が取り消されることを祈りながら警察を後にした。

そして、翌朝8時。荷物をまとめ、事務所を訪ねた。まだ誰も来ていない。向かいにある別の旅行会社のおじさんがやってきて、「ツーリストが待ってるぞ」とアタカマに電話してくれる。15分で来るという返事をもらうが、待っても待っても、やっぱり来ない。またか~と思いながら、私は警察へ。ジェフはオフィスの前で待つ。
9時を回って、アタカマは警察に現れる。私たちがポトシに行ってしまうのを待っていたようだ。
もちろん私たちは、バスなんかお構いなし。そして、きちんと80ドルを返してもらう。警察にはアタカマが来る前に、9時のバスチケットを買っていること、アタカマとはオフィスで8時に待ち合わせしていたことをすでに話していた。そのため、そこにいた警察官に怒られるアタカマ。結局私たちをターミナルまで送り、新しいバスチケットを買うことを命じられた。

本当に、どこまでも浅はかな会社である。私たちを送る車の中「こんなひどい旅行者は今までに見たことがない。」と女性社員に愚痴る。“責任をきちんと取ってもらうことと、悪意”それらの区別もまったくわかろうとしないこの男を見ていたら、やっぱりアタカマミスティカはつぶれるべきだと思った。


運悪く、事故にあってしまったご本人のブログはこちら “世界のひろキック(南米)” をクリックしてください。


ウユニの町、この銅像の正面にある、写真右の茶色のレンガ造り3階建てのピルが、アタカマミスティカ(2011年6月看板はなくなっている) 
DSCN1772.jpgDSCN1773.jpg



お願い:これからウユニに行く人、アタカマミスティカのオフィスが無事なくなっているかチェックしてコメントください。

南米で、もし事故や何かの問題が起こったら、普通の警察ではなく“ツーリストポリス”に相談しよう。そのとき、スペイン語のわかる人に同伴してもらうことと、証拠写真があれば必ず現像していくことをお勧めする。

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[2011/06/28 07:13] | ボリビア | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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